「ガイア。なぜに俺を喚ばない？」

　「ガイア。なぜに俺を喚ばない？」声がした方をちらり�
�一瞥する。そこには使い魔のフェイがいた。「あぁ、悪い�
��正直、フェイの存在を忘れていた。普段喚「ガイア だす使い魔はフェイではなく、炎帝として契約した火属性�
�使い魔ばかりだからである。「まぁ、いい。協力する」悪�
��であるフェイは蝙蝠のような羽で飛び立ち、魔物達の上か
ら魔法を放つ。「……ガイア」今度は誰だと振り返り、目�
�入ったのは生徒会のメンバーだ。直後、突然、誰かが魔法�
��魔物を穿った。「一人でいいところ持ってかないでね？」
掴み所のない笑顔の生徒会長・エイティル。相変わらず考�
�ていることが読めない男である。遠くに魔物と戦う戦闘学�
��ロードの姿がある。魔法学のミリが魔法でサポートしてい
た。その他にも多くの先生が魔物と戦っている。（さて…�
�、俺らも戦うか）かくして、ガイア達生徒会の戦いが始ま�
��た。しかし、全くといっていいほど、魔物の数は減らない
。それどころか、最初よりも増えている気さえした。血の�
�いがきつくなってきて、鼻が麻痺し始める。慣れていない�
��か、生徒会のメンバーの一人が嘔吐した。──このままで
は負けてしまう。ガイアの目にサキカの姿が映った。おそ�
�くギルドへはもう連絡済みだろう。なかなか来ないという�
��とは、今まさに世界的に大変なことが起こっているという
ことか。とにかく、人手が足りない。生徒達は逃げようと�
�るのみで、戦おうとはしない。だが──勇気ある生徒が、�
��人現れた。「──────!!」声は聞こえないが、強く感�
��る魔力の流れからその生徒が詠唱をしていることがわかる
。ガイアはサキカほど魔力感知はとくいではないが、流石�
�魔法を使おうとしているときの集まっていく魔法ぐらいは�
��じ取れる。.